No.120 タイの「お気楽」生活
しろやぎ [2005/07/16]
元来ズボラである。淡々とシンプルな人生を歩みたいとも思っている・・・・・
バンコクのドンムアン空港に降り立ち、ムッとした熱帯の空気を肺一杯に吸い込むと、日本で眠っていた細胞がむくむくと目を覚まし、私のズボラ度は一段とアップするのである。忙しく、疲れの溜まった頭と身体が一度に解放されるお気に入りの時間と場所だ。
この国の生活はいたってシンプルである。そこに惹かれて、日々の生活が息苦しくなってきた時の、心の拠りどころになっている。
そもそも、四季のある日本の暮らしはメリハリがあり美しいものではあるが、暖房器具と冷房器具、半袖長袖、マフラーに水着、梅雨時にはレインコートと長靴、とやたら荷物が多い。物が多いという事は、そのメンテナンスに手間と時間がかかるということでもある。
その点タイは周知の通り熱帯に位置しているので、年中ただ暑いだけである。タイの人は『タイにも季節がある、HOT,HOTTER,HOTTESTの3つだ。』と言うが、日本に比べると単に『暑い』だけとも言える。暑い国の暮らしは自然とシンプルになるようで、着る物はTシャツと短パンにサンダル、日常はこれだけで年中過ごせる。暑いので料理をする習慣もなく、安くて美味しいレストランや屋台はいつも賑わっている。作物は放っておけばすぐに育つので、種を蒔いてから収穫の時期まであれこれと世話をすることもない。育てることよりも刈り取ることに忙しいのだ。雨は降っても10分程度のスコールだし、その間は道端の店や駅で雨宿りをすればいい。天気予報を気にしたり、傘を忘れたりというストレスとは無縁なのだ。約束の時間の前に10分間スコールが降ると、待ち合わせ時間が暗黙の内に10分後ろにずれるのも、合理的と言えるかも知れない。
このような環境で暮らすと、人の考え方や行動も自然とシンプルになってくるのだろうか。人からどう思われるか、どう行動するべきか等、日本ではかなり重要なポイントと思われる点が、殆どどうでも良くなってくる。判断の基準はあくまで『自分』なのだ。
そう言えば最近時々、人のちょっとした言葉が気になって中々眠れないことがある・・。そろそろ熱帯に行った方が良いようだ。Tシャツとサンダルとパスポートを持って、成田に向かう時期かも知れない。プールサイドでたわわに実るバナナを眺めて、身の心も軽くなってくるとしよう。
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