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コラム おしゃべりコーナー - バックナンバー  

No.118 石もいろいろ

ミゲル [2004/10/23]

先日、スペイン語の授業のとき、日本人のスペイン語の先生から興味深い話を聞きました。

同僚のスペイン人のスペイン語の先生が腎臓結石になったという話をイタリア人のイタリア語の先生からイタリア語で聞いたそうです。日本人のスペイン語の先生は、イタリア語もできます。複雑な説明ですみませんが(笑)、その場をイメージしてみてください。

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イタリア人:スペイン語のホアン先生、病気らしいよ。
日本人  :え?どうしたの。
イタリア人:腎臓にカリコロ(石)ができたらしいんだよ。
日本人  :ええ?何?それ。
イタリア人:ああ、ピエトラ(石)だよ。この石って、日本語で何て言うの?
日本人  :え?石?石は石でも大丈夫だけど…、結石。
イタリア人:へえ。
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イタリア語では普通の石のことを「ピエトラ」、体の中にできた結石は「カリコロ」と言うようです。そこで、日本人の先生は、疑問を持ちました。
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日本人  :ねえねえ、どうしてイタリア語で石のことをカリコロって言うの?
       それって、「計算する」って意味でしょ。
イタリア人:ああ、昔の人は石を置いて計算してたからだよ。
日本人  :ああああぁー、なるほどね。
イタリア人:でも、どうして体の中の石はそっちを使うのかはわからないけどね。
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私はこのスペイン語の先生の、こんな何気ない話題が大好きです。

病気の言葉は日常では使わないので外国語を勉強しても見逃しがちですが、こんなところから語源を知る楽しみがあるのだと思いました。和英辞書を調べてみると、英語でも確かに次のように載っていました。

「結石」
 ・stone (時に複合語で腎臓などの)結石  a kidney stone:腎臓結石
 ・calculus【医学用語】胆石、尿石など
また、他の言語を調べてみると、これらも語源は同じであることがわかります。
 <イタリア語>calcolo
 <スペイン語>ca'lculo
 <ポルトガル>calculo
 <フランス語>calcul
 <ドイツ語> Kalkul

「石」といわれたら、人によって何をイメージするのでしょうか。イメージが貧困な私は、そこら辺に転がっている何の変哲もない石そのものだけです。でも、石といっても、岩石、小石、墓石、宝石、結石、碁石、…いろいろです。それに、そのものだけでなく、それを誰がどのように使用するのかまでイメージすれば、もっとイメージの世界は広がります。そんな石の古代の使われ方を知り、はじめ人間ギャートルズ(マンモス時代の漫画)のゴン(主人公の男の子)が石を置いて計算している姿をイメージし、何だか得した気分になった時間でした。

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