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コラム おしゃべりコーナー - バックナンバー  

No.113 外国人から見た武道

EMH [2004/07/10]

 今から13年前、初めて日本の土を踏むことになりました。日本に着いたとき自分の人生で「何かが変わる」と感じました。
 だいぶたって、生活に余裕ができてきたとき、せっかく日本に来ているので何かプラスになることを学びたいと思いました。何かやるのであれば日本のものがやりたい。いろいろ考えました。茶道・花道・書道...でもこれといったものが見つからず、あれこれ探しているうちに武道の出会えたのです。
 武道の意味がよく解からず辞書で調べることにしました。意味がわかって後、武道に興味がでて、やってみたい気持ちになりました。初めは何処から手を出してしていいのかわからず、体験することにしました。
 まず、市民館へ行きそこで空手を体験することにしました。今でも忘れられません、先生に会う前、ドキドキして心臓が破裂しそうでした。自分をおちつかせるため何度も何度も深呼吸をしました。少しおちついてから空手の教室へ入りました。練習を初める前に先生の言葉が印象的でした。「武道は礼で始まり、礼で終わり」と 言ってくれました。その後、正座の座りと立ち方を教わりました。
 日本の生活そのものが武道とつながっていることを感じました。外国人の私が武道をやれば日本の生活と日本人の礼儀作法が理解できるのではないかと思いました。今になってそんな単純な問題ではないと反省しています。
 それから今日まで武道を続けています。初めは空手、杖、そして今現在は合気道を学んでいます。稽古をしているときいつも思うことですが、武道は難しい!身体の動かし方、体重の移動、気を相手に合わせることなど、まだまだできていません。身体だけではなく心の訓練も必要なのです。
 武道に対してもっと本格的に使う専門用語がありますが、私はあえて書かないことにしました。言葉が解かっても本当の意味が分からないと思っています。武道そのものをまだ理解していません。
 武道を始めて、分かったことが武道とスポーツの違いです。スポーツはルールがあってその中で勝ち負けを決めます。武道はルールがありません。身長、体重も関係ありません。武道は真剣勝負です。
 武道は奥が深いので私は入り口に立っているのです。まだ理解していないところが多いので、これからもっともっと武道を極めていきたいと思っています。
 今、師範にしがみついて教わっています。稽古中で技を教えて頂いているとき、気を使って細かく教えてくれます。技だけではなく、何故そうなるのかの説明までしてくれるのです。稽古中で技が正確にできるときってほとんどありませんが、できるまでの繰り返し、工夫をしたりするのが楽しいです。何度も繰り返した後、技ができたときの喜びが全身で感じることができて、この感覚がたまりません。稽古中、皆の気持ちが一つになって、すごくいいエネルギーが道場全体に広がって身も心も満たしてくれるのです。
 日本にはたくさん武道をやってらっしゃる方がいます。その中でお互い尊重しあいながら稽古を続けています。武道は素晴らしいものだと思っています。
 武道をやり始めて、体力的、精神的に強くなりました。私ができるようになりましたので、誰でもできます。一番大事なことは自分を信じることです。
 武道は私の趣味ではありません。私の生き方そのものです!

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