No.83 木の話
これは、ある工務店経営者の方とお話をしたときの話です。
樹齢120年の大木。
木は、風の強い日、寒い日、暑い日、あらゆる事に我慢をしてずっとまっすぐ立ち続けます。我慢と成長の繰り返し。木と言うのは本当に凄いですね。
とかく現代は、なんでも早くできる時代です。電子レンジさえあれば、すぐに物を温かくしたりできます。では、幹の太さを一気に太く出来るでしょうか?
否ですね。幹の太さは、われわれ人間の力ではどうやっても膨らますことは出来ません。樹齢120年、幹周り4mの大木。我慢と成長の繰り返し。
木に問い掛けます。
「あなたがここまで生きてきた命を、我々の住まいに使わせていただきます。」
「今まで120年耐えて来た魂は、粗末には使いません。」
「そっくりそのまま、家の大黒柱に使わせていただきます。」
「そして、今度は、私たちの住まいを120年お守り下さい。」
こうして、日本の住まいは木の強さと匠の技によって守られてきた気がします。
木はなでてあげると、喜ぶそうです。
こんな話を聞いたことがありますか?
回らないお寿司屋さんのカウンターは立派な木のカウンターが多いのです。(中には違う店もありますが)そのカウンターの木が、何か塗装(ニスや色付け)されていているとしたら、その上に出される鮨はおいしいでしょうか?活きが良く見えますでしょうか?やはり、生の木のカウンターの上に出された鮨のほうがよりおいしいと感じる筈です。そのカウンターは想像しただけでも、きれいな印象を受けます。しかし、中には、醤油をこぼしてしまうお客さんもいると思います。汚れているカウンターでしたら、それこそ寿司がまずくなりますよね。しかし、いつ行っても綺麗なカウンターのはずです。汚れはお店の人がきちっと落とします。
どうやって、生の木の上の醤油の汚れを落とすか知っていますか?
もちろん雑巾で擦っても駄目ですよ、染みが広がるだけです。
(削ったりもしませんからね。)
どうやって、汚れを落とすのでしょうか?
(解答をぜひお考え下さい。●最後に記します。)
本当に木と言うものは、生きていると思います。
小学生の頃、私は木造の校舎でした。毎日、掃除の時間に濡れた雑巾で床を拭いていたことを思い出します。
床が光っていましたね。たまに、教室の後ろに正座をさせられたこともありました。ゴツゴツと痛かったですが、タイルの上より暖かかったです。なんだか懐かしい昔を思い出しました。
話は戻りますが、
例えば、自分の家の大黒柱が、原木の皮を剥いただけのそのままの木で、しかもその木を実際に山へ行って、選んできて、切って倒した木であったら、毎日その大黒柱を見ることが増える気がします。帰宅した時には、家族と同じように「ただいま」とも言えそうです。また、その大黒柱の生い立ちを子供に伝えたら、「がまん」を覚え、きっと不良になる子も少ないのではないでしょうか?
今回は木について、考えさせられました。
他にも、自然や、生活や、食品、電気製品、などいろいろな物があり、生活の発展の為には欠かせないものも沢山あります。
その一つ一つの歴史、生い立ちなどを考えると、「感謝」が生れ、物も大事にするようなきがします。また、世の中にはいろいろな考え方があり、様々な人生は、人の数だけあります。今日、このように書いたのは、ただ一人の想いですから、それは違うぞ?というのも有りだと思います、そのあたりはお汲み取り下さい。
●解答
すし屋のカウンターが答えですが、
「お酢」ではありませんよ。
正解は「熱湯をタオルにひたし、染みの部分を上からギュッと押し付ける」です。
ただし、これで汚れを落とすには、普段、米ぬかを布にくるんで、木を磨いておく事が必要です。普段から、そのように磨く事によって木に愛情が伝わるのかもしれません(違うか?)。木をきれいにするには、サンドペーパーなどで磨いても駄目なんです、米ぬかを使うのですね。
「ライフプランナー」さん:現役のライフプランナー。様々な職種の顧客と話をする中で、「自分だけが知っているのはもったいない」と思ったことを多くの人に伝えたいと考え、コラムを書くことを使命としている。

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