No.70 テロから一年のNYを訪れて
この夏、私はアメリカ、NYを訪れた。 今回の旅の目的は2つあった。一つはNYで単身赴任をしている父の元を訪れる事、そしてもう一つは私が高校時代を過ごした場でもある、NYの今をみる事であった。去年のテロ事件がNYをどう変えたのか、何が変わらないのか、そのことを知りたいと思った。
テロから一年経ったNYは表面は以前と変わってはいなかった。 マンハッタンは以前と変わりなく人があふれ、車があふれていた。貿易センタービルの跡地も今はすっかり片付けられ、ビルが取り壊され新しいものが建てられる、という事実しか受け取れなかった。
しかし、近くの公園に行けば、いまだ多くのメモリアル品が残され「Missing」 と書かれたボードも残されていた。また、道行く車の多くに「I Love NY」と書 かれたステッカーが貼られていて、家の窓や庭先に国旗を掲げている光景もよく 目にした。そして、人々の口からは度々「9・11」という言葉が飛び出していて、NYにいた一週間あまり、私はどこかしら何かしらで9月11日を意識したように思う。
アメリカの中でも特にNY、マンハッタンは人種のるつぼであり、こん然としてまとまりがない部分あった。それが、今回の事件をきっかけにNew Yorkerというまとまりができたように私には見受けられた。 今回の事件はアメリカ人、とりわけNew Yorkerと言われるNY在住の人達にとっては忘れ得ない出来事であり、私の父を含め、あの事件の最中にNYにいた人達は一種の絆で結ばれたのではないかと思うのである。
テロ事件から一年を迎えたアメリカは、よりいっそうの団結を誓っていた。アメリカに根をおろす人達がアメリカ人としてまとまっていく事はもちろん必要である。しかし、そのことが外に対して門戸を閉ざすことになってはならないと思う。アメリカの最大の魅力は様々な国の様々な人種の人達が生活し活躍していけることであり、AmericanDream を持っている人も数多くいると思う。そのような人達を受け入れる寛大さを失わないで欲しいと思うのである。

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