No.59 「ヨカッタ、ヨカッタ!」
いやあ、ワールドカップ盛り上がりましたねえ。日本中がサッカー熱で、まるで‘はしか’にかかったよう。この不況、不景気、政治混迷の時代に、サッカーなんぞに浮かれていていいのか!--なんてことを言ってるご仁もいますが、私は素直に「ヨカッタ」って思う。プラス効果
が大きかったですよ。
1、「愛国心」のありかが見えた?
少し前、このホームページの掲示板でも、愛国心談義があったけど「愛国心てナンダ?」というモヤモヤしたものにある種の回答が出された感がありますよね。私はサッカーにあまり関心のない人間でしたし、正直、サッカーの試合をまともに見たこともなかった。今回のW杯に関しても冷めた目で見ていました。でも今回は、TV観戦ではありましたが、日本戦は欠かさず見たし、燃えました。知らずに「ガンバレ、ニッポン!」と、声援を送っている自分にびっくり。各地、各所でのサポーターの熱気に「愛国心」て、これかも…と
思いました。
愛国心--同じ国民同士の仲間意識や、生まれ育った郷土への 愛着心て、きっと誰でも持っている。もしかしたらDNAに組み込まれているものかもしれない。だから、上から押しつけたり、規則や法律でどうこうするなんて、まったくナンセンスだってこと。「今時の若者は愛国心が足りん。しっかりと植えつけなければ…」なんて力んでいるおっさん達がアホに見える。イマドキの若者にも「愛国心はあるゾ」ヨカッタ、ヨカッタ!
2、日韓の距離が縮まった。
かって、韓国人を「チョウセン、チョウセン」と差別し、虐げてきた時代があり、その空気をかすかに知っている年代の私としては、日韓の若者たちがお互いに相手国を応援し、偏見なく交流している姿をみると、実に感慨深い。日本国内でも、韓国への関心が高まり「ありのままの韓国」を素直に受け入れる空気が生まれていることは、ほんとうに喜ばしいことだと思う。
惜しくも韓国はドイツに敗退。決勝には進出できなかったけど、日本人の大半は韓国を応援していたのではないだろうか。 昨夜、帰り道が一緒だった或る日本語の先生が「私は韓国ってあんまり好きな国じゃない。スペインは好き。だからスペイン戦の時、スペインを応援しようって思ってた。でも、気がついたら、一生懸命韓国を応援してたんだよねえ。何でだろう?」
この前 観た中国映画「鬼が来た」の中で、中国人が日本人に「1000年前はおなじ民族よネ」というせりふがあった。ウーム、どうなんで
しょ--欧米人から見ると黙っていれば日本人、中国人、韓国人の区別はつかないらしいし…先祖をたどれば確かにゴチャゴチャかもしれない。
今回のW杯で、知らず知らずに日本を応援しているように、知らず知らず に韓国を応援している自分の姿から、改めて「アジア人」としての自覚や仲間意識も生まれたんじゃないですかねえ。ヨカッタ、ヨカッタ!
3、世界への関心が高まった。
86歳になるウチのおばあちゃんが、テレビ放映されるサッカー情報を 見て(というより、どこでもやってるからイヤでも見ざるを得ないんだけど)
しみじみと「肌の色ってほんとにいろいろなんだねえ〜」と感じ入っていた。 確かに、真っ黒から真っ白まで…肌だけでなく、髪の色も、瞳の色も
いろいろなんだよ、おばあちゃん。(もっとも髪は自在に染められるけどネ)
中津江村とカメルーンの例だけでなく、各地で、ごくフツーのおっちゃんやおばちゃんが、いろいろな国の人と交流しているニュースを見ると、何だかうれしくなりますよね。「世界には、知らない国がいっぱいあるんだ!」ってことが、実感として
わかっただけでもすばらしいことだと思う。ヨカッタ、ヨカッタ!
4、若者を見る目がやさしくなった?
茶髪、ピアス--イマドキの若者は何を考えてるんだかわからん…というのが、昨今のアダルト連の口ぐせ。 いわく「やる気がない」「根性がない」「協調性がない」「粘りがない」
ない、ない、ない…だからダメだ。
しかーし、今回の日本チームの若者たちの活躍に、そういう一方的な見方を改めたんじゃないですかね。 先輩への服従や、滅私奉公をよしとする封建的な日本の体育会系体質が彼らには感じられない。それとは異質なクールさが、さわやかですよね。
イマドキの若者も捨てたもんじゃないぞ。ヨカッタ、ヨカッタ!

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