第134回 ひらがな
(フ)
日本語初級学習者が「ひらがな」の読み書きができるようになると、かなり幅のあるレッスンができるようになります。日本人は文字を習う方法として何を如何してきたのかなと思いちょっと考えてみました。
現在、日本人の小学校入学前の子供や外国人の日本語初級学習者も「五十音図」を利用して「ひらがな」を学習しています。47文字です。作られたのは江戸時代になってからのようです。
私がン十年前、学齢以前には「いろは歌」に節をつけて唄いながら覚えたものです。教えてくれたのは家の近くのお寺のお坊さんと祖母でした。
日本人は多分皆、知っていることでしょう。同じ「ひらがな」を繰り返しなく使って、憶えやすいように並べたもので47文字です。平安時代の中頃以降に作られたようです。
い ろ は に ほ へ と ち り ぬ る を
(色は匂へど散りぬるを)
わ か よ た れ そ つ ね な ら む
(和が世誰ぞ常ならむ)
う ゐ の お く や ま け ふ こ え て
(有為の奥山今日越えて)
あ さ き ゆ め み し ゑ ひ も せ す
(浅き夢見じ酔ひもせず)
以前、中上級の学習者に「いろは歌」を何かの時に披露したことがあります。意味は解らないけれど唄いながら字を覚えるなんて“イイジャーナーイですか”と感心仕切でした。
「いろは歌」以前、平安時代初期には「あめつちの詩」がありました。文字を書く練習に使われていたようです。
あめ(天) つち(土) ほし(星) そら(空)
やま(山) かは(川) みね(峰) たに(谷)
くも(雲) きり(霧) むろ(室) こけ(苔)
ひと(人) いぬ(犬) うへ(上) すゑ(末)
ゆわ(硫黄) さる(猿) おふせよ(生ふせよ)
えのえを(榎の枝を) なれゐて(馴れ居て)
これも「いろは歌」と同じく、全ての「ひらがな」を繰り返すことなく並べたもので48文字からできています。
以上
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