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コラム ふしぎ日本語 - バックナンバー  

第113回 あなたが知っている語彙数はどのくらい?

A.S.

 子供のころ、国語の辞書を引くたびに、辞書を作る先生はこんなにたくさんの言葉を知っているのかと感心したものです。今でもこの疑問は解けていませんが...。
 井上ひさしの「日本語観察ノート」(2002年中央公論新社)によると、満五歳になった幼児の持つ語彙数は約1,050語前後だそうです。(出典『幼児の用語』(日本放送出版協会))
 外国人向けの日本語能力試験の認定基準では、語彙については4級で800語程度、3級で1,500語程度となっていますから、五歳の幼児は、さしずめ4級程度でしょうか。

 では、私たち大人の持つ語彙数はどのくらいでしょうか。
自分の語彙数を調べるために、国語辞書の見出し語に一つずつ○×をつけて数えるのも面倒ですから、現在、自分にどのくらい語彙の知識があるのかちょっと見当がつきません。
たまたま、前掲の本でNTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発した、簡単な「語彙数推定テスト」というものがあるのを知って、早速インターネットで試してみました。テストは3組用意されていますが、試した結果にかなりのばらつきがありましたので、自分の語彙数に確信は持てませんが、5万語ぐらいはあるそうです。(ゴマンとあるなんてとても信じられない(?_?)。)先の日本語能力試験1級で10,000語程度ですから、外人と日本語で話している分には語彙の心配はしなくて済みそうですが...。
ちなみに、テストの参考資料(『図説日本語』林大監修(角川書店)・・・推定方法が異なる)によると、学生の語彙数は、小学生レベル:5千〜2万語、中学生レベル:2万〜4万語、高校生レベル:4万〜4万5千語、大学生レベル:4万5千〜5万語、だそうです。

それでは、「語彙数推定テスト」はどのような仕組みで作成されているのでしょうか。
詳細は、同研究所のホームページをご覧頂きたいと思いますが、このテストは、『新明解国語辞典第四版』(三省堂)(見出し語:約7万語)を基礎にした「単語親密度データベース」を用いて作成されています。ですから、テストが全部正解でも正解者の語彙が7万語を超えることはありません。「単語親密度」とは、その単語がどの程度「なじみ」があると感じられるかの主観的評定値で、20代前半を中心とした32名が7段階評定を行なった結果の平均値だそうです。テストは、単語を親密度順にならべ、目標とする項目数(ここでは50語)になるよう、ある一定間隔で単語を取り出したものです。
前掲の本とは別のテスト例を紹介しておきますから、各自で挑戦してみてください。

[知っている単語をチェックして下さい。]
1.アレルギー  2.夫     3.食生活    4.冷える    5.無責任
6.黒板     7.実物大   8.玄米     9.本心    10.混浴
11.バウンド  12.富    13.ブルマー  14.知恵の輪  15.強烈さ
16.不用心   17.湯たんぽ 18.気掛かり  19.天然色   20.書き記す
21.ノアの方舟 22.波しぶき 23.企てる   24.勃発    25.存じ上げる
26.山越え   27.古びる  28.興ざめる  29.針供養   30.かっちり
31.仰々しさ  32.港湾   33.モラリスト 34.あばら屋  35.耳新しさ
36.土付かず  37.切磋   38.丸まっちい 39.無体さ   40.のしあわび
41.陸半球   42.道化方  43.自小作   44.糸道    45.皇大神宮
46.道芝    47.藻塩   48.労音    49.身体装検器 50.蜀江の錦

例えば、50番まで全部にチェックをつけた方の語彙数は67,800語、45番までの方は60,300語、40番までの方は50,500語という具合です。
(実際には、チェックが連続しませんからもっと複雑な計算になるようです。)
さて、あなたの語彙数は??


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