第101回 接客について思う
梨
「お決まりになりましたら、どうぞ!」「何にしようかな」と、お惣菜の品々を眺めていると、必ず声がかかる。時には、左右に動く私に合わせて、店員もついてくる。(ユックリ選びたいのに・・・)
カフェスタイルの店で、メニューを見上げていると、「こちらに見易いメニューが」と、渡される。(ご親切にどうも・・・)次ぎに「お決まりになりましたら、どうぞ!」と、声がかかる。いつのまにか、数名後ろに並んでいる。(ユックリ考えるほどのメニューではないが、気ぜわしい・・・)
数少なくなった日本そばの店、出先で、かるく昼食をと思って、店に入ると、「一名様、カウンターにご案内!」と、大声で叫びながら、仰々しく案内される。(これで、「ざるそば」なんて、肩身がせまいかな?)
「効率よく売上げを伸ばしたい」との気持ちはわかるが、なにしろ、せかせかしている。
「ちょっと待ってよ」と、いいたくなる。
先日、やはり出先で、老舗のそば屋にはいった。「いらっしゃいませ、お好きなところへどうぞ」と、お茶とメニューを置いてゆき、こちらが声をかけるまで、だまっている。
ゆったりした気分で憩いのひとときがもてた。こういう店は貴重な存在、消えないでほしいと願う。
マニュアル通りの接客、うわべは整然としているが、店員は、ロボットのようで、客にたいして、「血のかよった、温かい心がない・・」と、味気ない気分になるのは、私だけだろうか。
「古い新聞、古新聞」
NHKの番組で、とりあげていた「ことば」、時間帯の関係で、めったに見る機会はないのだが、ある日、次ぎのようなことを取り上げていた。
ニュアンスの違い
古い新聞・・・文字通り、昔のことを調べる為に、図書館で。
古新聞 ・・・リサイクルに出す
安いもの・・・セールで、お買い得
安物・・・ 安物買いの銭失い
黒い幕・・・黒い布の幕
黒幕・・・ 表面に出ないで、かげで人を動かす
昔の話・・。年長者が、子供時代などの話しをする
昔話・・・民話など、
以上のような語句を取り上げていた。「形容表現が名詞になると、意味が狭くなる」ということ。「これは、面白い」と思って、いろいろ考えてみたが・・・
細い腕・・細い腕
細腕・・・女の細腕一つで(他の力を借りないで、)子供を育てる・・・
赤い札・・・赤い札
赤札・・・セール商品についている札
涼しい風・・海から涼しい風がくる
涼風・・・ 涼風がたって、そろそろ秋の気配
女の手・・・女性の手
女手・・・ 女手一つで、家事の切り盛りを・・・、又は漢字にたいして「仮名」のこと
絵の本・・・絵に関することが書いてある本
絵本・・・ 幼児向けのえほん
里の親・・・実家の親
里親・・・よその子をあずかって育てる
以上、思いつくままに書いてみたが、いかがなものか。結構、暇つぶしになるもの。
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