第60回 カタカナの氾濫
初級の学習者はひらがな、カタカナ、文型、単語と覚えなければならない事がたくさんある。英語圏の学習者は特に大変そうだ。
飲み物の名詞はコーヒー、ジュース、ビール、ワインなど発音にさほど違和感がない。
だがスポーツになると話が違う。バスケットボールがbasketball だとわかると少しほっとした表情になる。そして 「スポーツで何がすきですか?」と質問すると
「“basketball”がすきです」と英語の発音になり「バスケットボール」と言い直すことになる。全く違う音になると「覚えなければ」と思うようだが母国語に近い音だとどうしても母国語の発音になるようだ。
日本人男性が「僕はウオッカ(英語発音した)が好きです」と言ったことを友人が気障でおかしいと非難した。これをアメリカ人などが同じように発音するとさほど違和感がないのだろうかと考えてしまう。それなら発音を直す必要がないのかもしれない。
しかしそれは日本語の発音ではない。
最近日本語があるのに英語をカタカナにしてしまうのは何故だろうと思う。
先日も英語をカタカナにされてわからない言葉があった。
何でもカタカナにすると「かっこいい」と思う傾向がある。しかし、いくらカタカナにしても英語の発音としては通用しない。それならそのままある日本語を使って中途半端なカタカナにするのではなく、英語と日本語をはっきり分けてほしい。
氾濫するカタカナと英語を使った広告を見ながらため息をつき日本語の将来を危ぶむのは私だけなのだろうか?
そして「日本語には日本語の発音がある」とカタカナの発音を直すのに少し気が引けるこの頃である。
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