第59回 町で聞く?変な日本語
日本の店のサービスは、世界でもトップクラスだと思う。
店に一歩入った途端に注がれる「いらっしゃいませ」の明るい声と笑顔少々気味悪く感じることすらある、彼らの丁寧な応対には関心させられることが多い。しかし、その(多分)マニュアル化されている店員の言葉には時々首を傾げたくなる事もある。
先日、あるお店のレジで支払いをした時のこと、お金を出すとレジ係のお姉さんはにっこり笑顔で
「千円よりお預かりさせていただきます!」
この場合の「より」は起点の意味で使われているのだと思うが、私の解釈では「より」は文語的で、例えば「校長より○○の処分が言い渡された」など固い文の時に使われるものだ。それが、お菓子一つ、文房具一つを買ってレジの前に立った途端、「千円よりお預かりします」などと言われると、「はい、お願い致します」と神妙な顔になってしまう。
同様なことはデパートでもあった。デパートでカードか何かを作り、名前を聞かれたときのこと、突然「お名前様はなんでしょう」と言われ、一瞬「名乗るほどの者ではございません」と答えそうになった。日本のサービス業では「お客様は神様」らしいが、そのお客様の前だと「名前」に「お」がつくだけではなく「様」までついてしまうのか、と驚いた。丁寧も行き過ぎると「バカ」がつくのでは…と思ったいくつかのエピソードである。
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