第56回 イケメン
先日眠れぬ夜を過ごしている時、ラジオから興味深い言葉が流れてきました。
イケメンという言葉をご存知でしょうか。ご家族に若者のいる方、サッカーファンの方、勿論若者の皆さんは今さらなに?!とお思いでしょうが…。イケメンとは いかしてるメン、即ちいかしてる面を持ったmenのことを指します。要するに良い顔立ちをした男の子、青年です。
この言葉のルーツは2000年前後の10代対象の雑誌で、かっこいい男の子を捜そうという企画の中から使われ始めたのではないかということです。その後2002年、サッカーのワールドカップでのイタリアのイケメン軍団が有名ですね。
その昔「いかしてるぜ」といわれた石原裕次郎の時代のイカシテルは、人間性も含めての用い方だったのが現在はルックス、見た目だけでイケメンと規定するそうです。
オダギリジョウ、アニメのヒーロー軍団の人たち、歌のお兄さんなどが含まれる
・・・・・・以上がイケメンについての現代用語辞典編集長氏のお話でした。
では何故、イカシテルめんならば イカメンにならないのかなあっと思っているうちに眠りのふちへと導かれ、目覚めた時は深夜の疑問も一雨来た後の葉っぱの塵のごとく、すっかり流れていたのですが今もう一度考えてみることにしました。
広辞苑によると
いかす (自四)なかなかいい。気がきいている。俗語 「行かす」からでたものか。
いける(自下一)
1.することができる。特にうまくすることができる。
「スキーなら少々いける。」
2.相当のものである。よい。うまい。
「この料理はいける。」
3.酒がかなり飲める。
「いける口」
イカシテルは「いかす」の〜ているの形なので、意味としては内面も含んだ かっこ良さを表現したことばとして適当です。しかしイカシテルからイケメンのイケ〜という形はつくりだせません。イケメンをイケテイルめんと捉えればどうでしょうか。
「いける」の意味の2が合致し、この動詞から造られたことばだと思うのですが。この2の意味には人間の内面を表す説明はありませんからイケメンが全くルックスだけの評価であるならばこのことばは正しい意味を踏まえた造語なんですね。
遊び感覚が溢れ、音の響きも軽くするりと身体に入ってくるこの言葉が気に入っています。
(付記 0.001%の可能性もないと思いますがもし編集長さん、お読みになったらスミマセン。)
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