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多文化交流・相互理解
さまざまな理由で日本を訪れる外国の人々が増えています。縁あって、日本で暮らすことになった人々もたくさんいます。日本もいずれ、自分たちのそれとは異なる文化や歴史を持った人々と共に暮らしていくことがあたりまえの社会になっていくことでしょう。
国や、民族や、宗教、あらゆる違いを超えて、理解しあい、認めあい、お互いを尊重する「多文化共生社会」であるために、大切なことは、国と国ではなく個人レベルでの交流だと考えます。「地球学校」は、人と人がまず知りあい、お互いを理解することから出発したいと思います。
そのためにいろいろな出会いと交流の機会を作っていきます。そこで、自分とは 異なる考えや価値観に接し、新らたな発見をしたり、自分を見つめなおす機会にになるだろうと考えるからです。
また、お互いの文化や習慣を学びあい、理解しあう場ともなるでしょう。
みんな違って みんないい
この地球上には現在200余りの国があり、約64億人の人が暮らしています。それぞれに固有の文化や歴史があり、異なった伝統や習慣を持っています。けれども'人'としては、みな同じです。喜びに笑い、悲しみに泣き、愛する者の幸せを願い自分を高めたいと思う――だから、同じ地球に生きる仲間として、きっと分かりあえるはずです。でも、それは決して易しいことではありません。
私たちは、自分と異なるものを拒否したり、無視したり、避けたりしがちです。そればかりか非難したり、抑圧したり、排除しようとさえしてしまいます。このことが、あらゆる対立や差別や争いの奥底に横たわっていると感じられてなりません。
地球学校は、人と人との交流を通じ、お互いの文化や価値観の違いに気づき、新たな発見を得られるような活動をしていきます。同じ体験をしたり、学んだりしながら、お互いの違いを認め尊重し、また人間としての共通部分を確認しあえたらいいと考えています。地球学校で出会った人々が、疑問や葛藤をのりこえて'みんな違ってみんないい'と言えるようになったらいいと考えています。
地球学校は、国と国の間だけではなく、もっと身近なところにもさまざまな'違い'があると考えています。世代差、性差、地域差など、身のまわりにあるいろいろな違いにも目を向け、それぞれを認めあえるよう努力していきたいものです。
そして誰もが、心から'みんな違って、みんないい'と言える日が来ると信じています。
※「みんな違ってみないい」は金子みすずの詩の一節です。
国を超えて、人と人をつなぐ
人はそれぞれの文化や歴史を背負って生きています。それは、国や民族の文化や歴史であり、またひとりひとりの生活背景や個人史です。生まれ育った土地で培われた感性や、自ら築いた社会的な関係は誰にとってもかけがえのない大切なものです。そうした自分のアイデンティティを大切に思う気持ちは誰しも同じだと思います。だからこそ、他人のそれも尊重しなければならないはずです。
違いを認めあう中から生まれた信頼関係こそが、強く、ゆるぎないものであると思います。
地球学校は、国と国の交流ではなく、人と人の交流こそが、ありうべき未来を創る力になっていくと信じます。地球学校でめばえ育まれた友情や、地球学校の考えが、地球学校で出あった人々によって少しずつでも、世界に広がっていくことを願います。
そのために、人々が触れあい、学びあえる拠点を設けたいと願っています。そこを発信地として、日本はもちろん、世界中に、いつの日か'地球人'としてのネットワークができたらと願っています。
NPO地球学校 理事長 上原 栄子
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